今回も多数のご応募ありがとうございました! 応募総数180通を超える作品のなかから選ばれた受賞作を発表します。
rena
【講評】自身の女性らしさを嫌悪していた作者が、しだいに「私という人間」に向き合っていく心の機微を描いた作品。ピンク色=女性らしさの象徴への抵抗感を通じて、思春期特有の繊細な心情を丁寧に表現することで、現代的なテーマを描いた手腕が高く評価された。応募作では物語のテンポがやや駆け足な印象があるため、書籍化をめざすにあたっては読者の共感を誘う、より掘り下げた心情描写を期待したい。
宮田ナノ
【講評】現在は東京でデザイナーとして働く作者が、田舎で暮らしていた幼少期を回想して描いた日常エッセイ。内容はいたって地味ではあるものの、センスのある落ち着いた絵柄と、読み手をノスタルジックな気分にさせるやさしい空気感に惹きつけられた。コマ枠の小ささや文字で説明しすぎる点など、漫画としての見せ方に課題は残るが、自身の持ち味を活かしながら、よりテーマ性のある作品を描いてほしい。
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